京都麻織物とは

京都麻織物の歴史は、1891年に赤井峰太郎が12歳で
京都新町三条の「廣田三郎助商店」に入社するところから始まります。
麻糸、麻織物の商売を学んだ峰太郎は、1912年に独立し、
「赤井峰太郎商店(現在の株式会社AKAI)」を設立します。
ヨーロッパの先進国がリネンを主要な産業資材として発展させていたのにならい、
当時日本のリネン需要の拡大が始まりました。今では国内から消えたリネン紡績も始まり、
峰太郎も自社でのリネン製織工場を設立し事業の拡大を決意します。そして1921年に
日本でリネン専門の初めての本格工場「京都麻織物」が京都市山科で操業開始しました。
蚊帳や畳に使う資材織物から、戦闘機に使う「羽布(”はふ”と呼びます)」軍需用品をも
戦前から(戦時中も)織物生産を続けてきました。戦後〜現在の需要は、化学繊維の登場と共に
徐々に産業資材での用途が縮小しますが、同時に国内の「ファッション市場」や
「ライフスタイル市場」におけるリネン素材への要求が高まり、京都麻織物では
一度も途切れることなくリネン織物生産は続けられました。
旧式のシャトル織機から最新式の革新織機までを備えた日本で唯一のリネン専業織物工場として、
創業の地・京都山科で現在も操業を続けています。
リネンについて

リネンとはフラックス(Flax)という農作物から作られます。
その植物は廃棄する部分がなく、茎、葉、根、種まですべてすべて有効に使われます。
茎の上質部分は「糸、生地」に、種は「油」に、茎の先端部分や、葉・根等は製紙用やプラスティックの代用に形成物の素材として使われています。
石油由来の繊維ではありませんので、廃棄する時には自然に分解して土へ帰り、焼却しても有害な物質を発生させません。
リネンは、人類の長い歴史文化の中で生活を支え、人々に愛され育まれた「古い繊維」の一つですが、農薬を使われることが少ないことなどもあり、今後地球環境の将来を見据えることが出来る可能性をもった「新しい繊維」でもあるのです。
ヨーロッパではリネンの歴史はとても長くリネン文化があります。
衣類はもちろん、シーツ、バスタオル、パジャマ等のホームリネンや、テーブルクロスやナプキン等のテーブルリネンがあります。
心地よいライフスタイルにリネンは欠かせません。日本もヨーロッパのように豊かな生活にリネンが欠かせないようなライフスタイルになるよう望んでいます。